オープニング

【テーマ】 ・選考開始前に知っておくべき「内定承諾率アップ」のポイント 【自己紹介】 ・株式会社アールナイン事業推進部インサイドセールス マネージャー 福﨑 大 ・講師として毎週セミナーを実施 ・セッションで課題のヒアリングと情報提供を実施 ・面接対応など人事としても幅広い業務に携わる

実際の聞き取り調査で見えてきたこと

【人事が把握している辞退理由】 ・①志望度の高い他社から内定が出た　35人 ・②他社の方が大手で安心　21人 ・③他社の方が給与や福利厚生が良い　14人 ・④希望の業界ではない　11人 ・⑤親の反対　4人 【役員会議の意見】 ・会社説明会をもっと手厚く実施すべき ・選考途中で「給与・福利厚生・親」の影響がある学生は採用しない 【学生の声は真実？】 ・第三者実施の辞退理由調査の結果 　-①面接での対応が悪い　32人 　-②同じ説明を何度もされ、魅力を感じなかった　24人 　-③役員から圧迫面接を受けた　10人 　-④次の面接まで相当待たされた　9人 　-⑤希望の業界ではない　8人 ・人事が把握している情報は“気遣いの情報”

第三者のキャリアコンサルタントによる辞退者調査

【改善ポイントが見える】 ・第三者だからこそ語ってくれる ・意欲調査実例 　-エントリー説明会：低下、説明会の連絡が遅い 　-一次面接：低下、面接失敗 　-二次面接：上昇、面接官に好感 　-役員面接：大幅低下、圧迫面接 　-内々定：微上昇、辞退 【意欲変動の理由】 ・エントリー説明会：ZOOMの案内がギリギリで不安、リアル面接の可能性を事前に伝えて欲しい ・一次面接：質問が抽象的で意志疎通が困難、学生からの質問に面接官が答えられない ・二次面接：厳しすぎた一次面接に比べ二次面接官は優しい、質問より会社説明に注力 ・役員面接：唐突に面接開始で怒られている印象、質問が矢継ぎ早、回答中に話を被せられた ・内々定：フォロー担当が愚痴を聞いてくれた、就活と関係のないアドバイスをたくさんもらえた 【まとめ】 ・アンケートでは言葉の裏にある意味合いまでは捉えられない ・一つの事象を深く掘り下げてこそ見えてくる

内定辞退後調査で「改善の声が上がった」ポイント

【気になる実例】 ・面接での印象改善が最重要 　-社長面接は一方的に説明を聞くだけだった 　-役員になると高圧的になる印象 　-一次面接と同じ質問を二次面接と最終面接でもされ、情報共有に不信感 ・改善策 　-社長面接の位置づけを説明 　-役員面接前後にフォロー 　-同じ質問がる可能性を事前案内 【まとめ】 ・生の声があるからこそ対応策が適切に打てる

内定策の事例

【フロー】 ・説明会：企業プレゼン/1.5時間、動画/1時間 ・面接：企業プレゼン/1時間、面接/2時間 ・内定後：フォロー飲み/隔週、LINE連絡/毎週 【両者の想い】 ・企業 　-注力しているから学生が来てくれるはず 　-会社のことを理解してくれているはず ・学生 　-うざい 【その後】 ・クローズドの世界（LINEグループ、鍵付きSNSなど）でネガティブな噂が錯綜 ・学生に押し付けていないか要チェック

Z世代の特徴と傾向

【特徴】 ・パーソナライズ ・事実情報を重視 【価値観・基準】 ・信頼できる情報を元に自分で選ぶ ・他では得られない情報を元に自分で選ぶ ・つまり、気づきを与えるやり方が有効

意思決定までのストーリー

【ストーリー作成】 ・「内定を承諾する」までの意思決定のストーリーが重要 ・意欲グラフを作成、タイミングごとで意欲醸成の施策を練る ・所々難しい課題を入れると「勝ち取った内定」意識が起こる ・面接以外の接点回数5.5回～10回実施、承諾率2倍に 【ポイント】 ・①承認欲求を満たす ・②パーソナライズされた事実に基づく情報提供 ・③わかりやすく何度も使える

会社での取り組みとの「重なり」に気づいてもらう

【重なりが重要】 ・学生の将来実現したいこと・大事にしたいことを引き出し、自社との接点を確認 ・間接的な伝え方で伏線を張る ・重なり＝自分の天職 ・刷り込みに有効なワード（伏線ワード）を使用、学生自身に重なりを気付いてもらう ・伏線ワード使用回数が多いほど承諾率高い 【ポイント】 ・本人の軸を踏まえた伏線ワードなどを、幾度となく伝える ・繰り返すことで学生の軸となり、意思決定の判断材料になりやすい

「伏線ワード」の見出し方

【見出し方】 ・①強み抽出法 ・②傾向値からの抽出法 ・③刷り込みパターン化法 【①強み抽出法】 ・会社の強みをブレスト（複数名で意見を出し合う）とグルーピングし、言葉を洗練化 ・しっくりくるものを抽出、磨き込み 【②傾向値からの抽出法】 ・辞退理由を分析 ・承諾理由を分析 ・傾向値から共通のワードを見つけ、翌年度に対応 【③刷り込みパターン化法】 ・ダイレクトリクルーティング→ワード分析→ワードの磨き込み→毎年データを蓄積 ・伏線ワードを洗練させ、翌年も使えるように

まとめ

【ポイント】 ・本当の辞退理由を探る ・「内定を承諾する」までの意思決定ストーリー ・伏線ワードを作り、選考を通じて伝える