1.企業のメンタルヘルス対策の方法と必要性

【講師紹介】 ・眞木　麻美（株式会社ラフール：メンタルヘルステック事業、スリープテック事業、保育園事業） ・鳥居　高志（株式会社アイガ：常駐型ITサービス事業、WEBプロモーション事業） 【サーベイツールとはどのようなものか】 ・サーベイという言葉はそもそも調査を意味する ・サーベイツールとは調査をするためのツールなので、目的ごとに様々なツールが存在する ・実態や状態の把握を目的に使用されることが多い 【サーベイでできること】 ・現状把握から課題特定までをワンストップで把握できる ・現状把握 　-ディープサーベイ：ストレスの要因を徹底的に分析するための百問を超える調査 　-ショートサーベイ：数十問の簡単な調査、変化の起こりやすい項目に注力した設問 　-組織と個人のアラート発信 ・分析 　-多様な分析視点：チーム別、男女別など分析視点は多数 　-偏差値機能：他社の分析結果を含むサーベイ全体のデータから相対評価 　-個人環境と職場環境を分けて記載：個人と職場両方の視点から分析が可能 ・課題特定 　-スピーディーかつ明確に課題を特定 　-レコメンド機能：ノウハウと専門家の研究結果から「良い点」「悪い点」をフィードバック 【社員の状況把握が重要視されるようになった背景】 ・３０年後には人口が１億人まで減少する見通しで、少子高齢化もあいまって生産年齢人口が減少する一途をたどる ・急速な企業活動の環境変化に高齢化する社員も含め、環境への適応が強く求められる時代となり、社員も環境の変化からストレスを感じやすい状況となる ・働き手が減少することでひとりあたりの業務負荷が増加し、そのストレスから欠勤者や休職者が増加し、また働き手が減るといった負のスパイラルとなっている ・社員のストレス状態の可視化とメンタルヘルス対策が社員を支え、企業を支えることにつながる

2.社員のメンタル不調予防とサーベイの関係性と活用法

【メンタル不調の一次予防について】 ・メンタル不調の予防には、一次予防（発症予防）二次予防（早期発見・予防）三次予防（治療ケア）があり、企業が対策を打つべきは、発症を予防する一次予防 ・その一次予防には、セルフケア、管理監督者教育、職場環境改善がある 【セルフケア】 ・社員に対するメンタルヘルスケア指針の広報 ・ストレス構造についての理解促進 ・自身の「心の状態」把握の推進 ・ストレスへの対処法レクチャー ・具体的な取り組み事例 　-メンタルヘルスマネジメントの資格手当支給 　-食育・運動・メンタルフルネスなど自社講師に研修 　-ストレスチェック後のフィードバックを即時で 　-役職者研修を必須化 【管理監督者教育】 ・人事主催の管理監督者向け研修の実施 ・組織評価状況のフィードバック ・職場のストレス要因をアンケート ・サーベイ等を通してツールで分析 ・集団分析結果を各部署へ伝達する 【職場環境改善】 ・仕事の進め方 ・オフィス・職場改善 ・人間関係・相互支援 ・安心できる職場の仕組み ・正しい情報の吸い上げと分析、対策が重要 ・取り組み事例 　-ディープサーベイで総合診断➡分析➡各部署へフィードバック 　-執行部：会社全体の経営課題を把握、各セクションへ改善プランの打診 　-事業部：事業部ごとの課題を把握、自部署内でアクションプランを策定、執行部・他部署へ支援要請 　-実施事務従事者：高ストレス者へ産業面談勧奨、労働基準監督署へ実施結果の報告 【組織改善の５ステップ】 ・STEP1：職場環境の調査（サーベイ可視化） ・STEP2：職場環境のための組織づくり検討 ・STEP3：改善計画の立案 ・STEP4：対策の実施 ・STEP5：改善の効果評価と改善活動の継続

3.サーベイを活用した事例紹介

【組織改善に活用できるラフールサーベイの特徴】 ・トップダウンとボトムアップ、両方同時に実現していくことで会社が良くなっていくという考えを元に作られたサーベイ ・あらゆる調査項目を分析できる網羅性 　-エンゲージメント調査ツール 　-ES（従業員満足度）調査ツール 　-ストレスチェック（職業性ストレス簡易調査票） 　-パーソナルコンディション調査ツール 　-メンタル・フィジカル測定ツール ・業種・規模感を問わず多数の企業が導入している ・目的に合わせ、２種類のサーベイを組み合わせてリアルタイムの組織の状態把握が可能 　-組織状態の定点観測を行うショートサーベイ 　-包括的な現状把握と深い分析を行うディープサーベイ 【まとめ】 ・サーベイの必要性 　-サーベイを導入することで、事実を全員で共有できる、言語化できる