０．オープニング

【登壇者自己紹介】 ・内藤竜大 ・株式会社ジャストシステム企画マーケティンググループ ・調査サービスの営業として、大手消費財メーカーを中心に提案を行い、現在は同サービスの企画とマーケティングを担当 【本日のアジェンダ】 ・インサイトとは？ ・インサイトの重要性と成功を収めた事例紹介 ・インサイトを探るためのアプローチ方法 ・調査サービスの紹介

１．インサイトとは？

【インサイトとは何を意味するのか】 ・消費者の購買行動の根底にある隠れた心理や本音 ・インサイトを捉えた的確な企業活動を展開することが重要 【インサイトとニーズの違い】 ・ニーズ：意識している、できている欲求 　-すでに表出している顕在ニーズと表には表れていない潜在ニーズがある 　-「あれが欲しい」など、言葉で表せる内容が多い ・インサイト：意識している、できていない欲求 　-「そのニーズによって解決をしたい困りごと」といったような深層心理に隠された欲求

２．インサイトの重要性と成功を収めた事例紹介

【インサイトの重要性】 ・市場の成熟、飽和 　-ニーズを満たした商品やサービスは飽和状態 　-ニーズに着目するのみでは成長が難しい ・消費行動の多様化、複雑化 　-インターネットの普及とライフスタイルの多様化に伴い消費行動が複雑化 　-同じ商品やサービスを利用するとしても、そこに至るまでの過程は人によって千差万別 ・このような市場の情勢において消費者から支持されるには、消費者自身のインサイトを刺激して「本当はこういうものが欲しかった」というふうに思ってもらう事が必要不可欠 【モデルケース】 ・フォード・モーター社は、1900年代初頭に一般消費者でも購入できる安価な自動車T型フォードの大量生産に成功し、アメリカにおける乗用車の普及を導いた企業 ・創設者ヘンリー・フォードは、「人々に何が欲しいかを尋ねたとしたら、もっと速い馬が欲しいと答えていただろう」という言葉を残している ・「速い馬が欲しい」とい人々の二ーズにそのまま応えるのではなく、T型フォードという安価な自動車を提供することで、「もっと速く移動したい」というインサイトに応えた ・インサイトを的確に捉えて世の中を大きく変革し、企業として大きく躍進した

３．インサイトを探るためのアプローチ方法

【VOC（ボイスオブカスタマー）の収集・分析】 ・VOCとは、クレームや機能面への改善要望などインサイトを分析する助けとなる顧客の声 ・カスタマーセンターに寄せられる声やソーシャルリスニングにより収集 ・VOCはニーズの表れであることが多いため、そこからインサイトは何かを分析することが非常に重要 ・フォード・モーター社の事例に当てはめると、VOCが「もっと速い馬が欲しい」にあたり、その背景にあるインサイトが「もっと速く移動したい」にあたる 【定性調査の活用】 ・VOCは、自社ユーザーの声を集めることはできるが、声をあげてくれないユーザーもしくは、自社をまだ利用していないターゲット層の声を集めることはできない ・アンケートなどの定量調査でも、本人が自覚していることしか回答できないため、インサイトに迫ることができない ・定量調査：アンケートから数値データを取得し、割合や傾向を測る調査 ・定性調査：1対1や数名でのインタビューを通じて、調査対象者の意見や行動を探る調査 ・定性調査には、「インタビュー調査」と調査対象者に同行・同席し、同環境に一定期間身を置き観察する「エスノグラフィー」がある 【定性・定量調査のサイクル】 ・少人数を対象にした定性調査を実施 ・定性調査の結果を分析し、仮説立て ・定性調査による仮説が正しいか同属性の大人数を対象に定量調査を実施 ・定量調査で得られた気づきや疑問点を深掘りし整理 【まとめ】 ・インサイトは、消費者の購買行動の根底にある感情や本音 ・市場の成熟/飽和状態や消費行動の多様化/複雑化により、インサイトを捉えた企業活動が重要 ・インサイトを探るためには、VOCや定性調査などの質的な調査に加え、定量調査も用いてその精度を高めることが重要

４．調査サービスの紹介

【株式会社ジャストシステムが提供する調査サービス】 ・セルフ型ネットリサーチサービス「Fastask」とテキストチャットインタビューサービス「Sprint」 ・大手調査会社の1/3～1/5程度の期間と金額で調査可能 【Sprint】 ・調査方式：定性調査 ・特徴：5分でマッチング、即インタビュー可能 ・費用：月額19.8万円で使い放題 ・いつでも何度でもインタビューを行えるまったく新しい定性調査