はじめに・自己紹介

【自己紹介】 ・青木 隆志 ・シナジーマーケティング株式会社 　-デジタルマーケティング事業部 ・上級ウェブ解析士 ・BtoB企業におけるデジタルマーケティング支援として、戦略立案、施策立案、各種プランニングなどを行っている

シナジーマーケティング紹介

【事業概要】 ・CRM領域におけるシナジーというクラウドサービスの提供 ・それに付随したデジタルマーケティング支援 【CRMについて】 ・CRM＝企業と顧客の良好な関係づくり ・CRM視点で、集客、育成、ファン化といった各課題に対する支援を行う

クラウド型CRM「Synergy!」とは

【Synergy!の特徴】 ・様々な顧客データを一元管理し、デジタルマーケティング施策に活用するためのオールインワンツール ・必要な機能だけ組み合わせて導入可能 ・国産システムならではの使いやすさと充実したサポート体制 ・メール、LINE、広告、アプリなど複数のデジタルチャネルに対応 ・20年以上、約7000件以上の導入実績 ・安心安全のセキュリティ体制 ・顧客の個人情報を管理するデータベースを基本として、顧客情報インポートを管理 ・顧客とのコミュニケーションに合わせて、メール配信やLINE配信などのツールを必要に応じて組み替えられるサービス

Google Analyticsの活用について

【よくある課題】 ・数値や用語、操作方法はわかるけどしっくりこない ・本を読んだり、資格をとったけどいまいちわからない ・定例のレポート報告にしているだけ 【よく聞く使用目的】 ・サイトのアクセス数を知るため ・サイトの改善につなげるため ・サイトＫＰＩに異変がないかを確認するため ・これらも間違いではない！ 【考え方】 ・サイト上での行動データから顧客のニーズや行動傾向を理解するために使う ・そこから顧客に対して仮説を立て、マーケティング施策設計（主にサイト改善）に活用 ・データを見るだけではなく、データを考えることが大事！

Google Analyticsの基本解説～管理画面～

【アカウント】 ・別会社のGAなど管理を完全に切り離したい時に使用 【プロパティ】 ・運営は同じ会社だが違うサイトを計測したい時に使用（ビューでも可） 【ビュー】 ・サブドメインやディレクトリで計測を分けたいサイト、フィルタなどで一部のみ計測したい場合などに使用

Google Analyticsの基本解説～ユーザー～

【概要】 ・色々な条件の下でのアクセス状況を確認できる ・例えば、セグメントとして「タブレットとPCのトラフィック」「モバイルのトラフィック」を選択することで、デバイスごとのアクセス情報が容易に把握できる

Google Analyticsの基本解説～集客～

【集客】 ・どういった形でユーザーがそのサイトに訪れているのかが把握できる ・集客で頻繁に使用するレポートは「チャネル」「参照元/メディア」「キーワード」 【チャネル】 ・どの経路からサイトへ訪問しているかを知る ・経路がもっとも多かったチャネルを把握し、現状の施策と照らし合わせる ・経路が少ないチャネルでの流入拡大施策の検討（SNSキャンペーンなど） 【参照元】 ・どのサイトからの流入が多いかを知る ・コンバージョン率や訪問状況を加味して対策を検討 【キーワード】 ・流入が多いキーワードを知り、広告対策に活かす ・流入を見込みたいキーワードの流入ボリュームを把握し、サイトのSEO改善策を検討 ・広告での出稿キーワードを検討

Google Analyticsの基本解説～行動～

【行動フロー】 ・自社サイトの行動パターンを大まかに把握する 【すべてのページ】 ・どのページへの流入が多いか、コンバージョンにつながっているかを把握する ・直帰率、離脱率が高いページを確認する ・直帰率が高い：流入経路からサイト訪問した際に、求める情報がなかった可能性が高い ・離脱率が高い：離脱されるべきではないページで離脱率が高い場合、ページの見直しが必要。特に商品やサービスページで高い場合は機会損失になっている可能性がある

Google Analyticsの基本解説～コンテンツエリア～

【コンテンツエリアの見方】 ・「ディメンション」ごとの「指標」を表示 ・ディメンション（縦軸）：ユーザータイプ/ランディングページ/流入経路など ・指標（横軸）：ユーザー数/セッション数/直帰率/コンバージョン率など

Google Analytics活用の考え方

【STEP1：サイトの全体像を把握する】 ・主要な流入経路やランディングページ、閲覧の多いページなどサイトの主要導線を把握 ・自社のサイトを利用し主要な導線を追体験 ・主要な導線をおさえ、CVまでのポイントを把握しておく ・「サイト改善＝トップページから」と考えて痛い目を見るケースも… 【STEP2：課題のあたりをつける】 ・全体導線の中からボトルネックとなっている箇所を定量的に抽出 ・サイトを利用した際につまずいたポイントや改善できそうな点をピックアップ ・どのケース（導線）のCVRが高いか、各導線の遷移率はどのくらいかを把握する 【STEP3：課題が正しいか確認する】 ・どんな数値が出ればその課題を説明できるかをまず考える ・結果をみて、課題が生じているかを確認する 【STEP4:課題の要因を考察する】 ・CV有無などセグメントを分けて行動傾向の違いを比較し、課題が発生している原因の仮説を立てる ・課題の要因を実際のサイトやユーザー行動を追体験しながら仮説を立てる ・数値に解釈を加える際には、基準値を設ける、過去の実績と比較する、仮定を置く 【STEP5：課題の解決策を立てる】 ・これまでのSTEPを整理し、仮説とずれのない施策を立てる

ケーススタディ

【書籍のECサイトトップの改善】 ・遷移先の分析によるユーザーニーズの把握 ・傾向 　-商品詳細へのランディングが大多数だが、トップページランディング時の方がCVRが高い 　-トップページランディング時に遷移先をみると新着書籍への遷移が多く、CVRも高い ・仮説 　-商品詳細に流入するユーザーは書籍名で、トップページに流入するユーザーはECサイト名で検索を行い流入している 　-トップページに流入するユーザーは当サイトで取扱う書籍に対して関心が高く、定期的に気になる書籍が発売されていないかを確認しにくるのでは？ 　➡新着書籍など更新性の高い情報の配置を優先 【メールマガジンの改善】 ・CVポイントの明確化 ・傾向 　-イベント詳細へのリンククリックが多い 　-一方で、CV数/CVRベースではヘッダーおよび下部に設置しているサイトトップ（ECトップ）へのリンククリック時のCVRが高い ・仮説 　-イベント情報ページでは購入オファーがイベント商品となっており、通常商品の販売促進が弱い 　-購買履歴からみるとイベントに関心があるユーザーにおいても通常商品を購入するケースが圧倒的に多い 　-イベントに興味を持ち、イベント商品ではなく通常商品を購入するユーザーが多いのでは？ 　➡メール内での通常商品購入オファーの設置強化