ウェビナーノウハウ

ウェビナー企画の立て方を5W2Hで解説。成功に導くポイントも

最終更新日:2023/01/11

企画に力を入れてウェビナーの成功を

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「ウェビナー」とは「ウェブ」と「セミナー」を合わせた造語です。オンラインで行うセミナーや講演などを指します。
ウェビナーが多くの見込み顧客に刺されば、事業の利益につながるでしょう。ウェビナーを行うメリットと、企画の軸となる考え方を解説します。

ウェビナーの開催で得られるメリット

ウェビナーを開催することで効率的に集客ができるようになり、商品・サービスの購入や顧客の育成(リードナーチャリング)が可能になります。
オフラインのセミナーと違って会場を用意したり案内役を配置したりする必要がないため、大きなコストも掛かりません。
視聴側は場所にとらわれず視聴できるため、オフラインではリーチできなかった層にも広く自社のアピールポイントを訴求できるようになります。
ただ、視聴者や事業のニーズから外れたウェビナーを開催しても、顧客の育成にはつながりません。しっかりと企画を練って、訴求力の高いウェビナーを作り上げる必要があります。

「5W2H」のフレームワークが企画のカギ

多くの人に受け入れられるウェビナーを企画するポイントは、オフラインのセミナーとほぼ同じです。「5W2H」に沿って具体的に考えていきましょう。
5W2Hとはセミナーやイベントを考えるときのフレームワークで、次の要素から成り立っています。
  • Why(なぜ=目的)
  • Whom(誰に=ターゲット)
  • What(何を=内容)
  • When・Where(いつ・どこで=開催時間・開催場所)
  • How(どのように=伝え方や配信方法)
  • How much(いくら=コスト)
「Whom」ではなく「Who(行う人)」を5Wに入れるケースは多くあります。しかし、主催者が決まっているウェビナーでは、「誰に」届けるかが重要です。
5W2Hに沿って順番に企画の骨組みを固めていけば、自社の目標・視聴者のニーズどちらも反映したウェビナーを作りやすくなります。フレームワークをうまく利用して、企画立案の効率化を図りましょう。

ウェビナー企画の立て方「STEP1」

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ウェビナーの企画を立てるときは、まず「5W」に該当するステップから始めます。どのように進めるかを決める前に、目的・ターゲット・テーマとする内容・時間と場所といった前提条件を固めていきましょう。

Why「目的を明らかにする」

ウェビナーはパソコンと配信ツール・Webカメラなどがあれば、簡単に開催することは可能です。しかし、目的が曖昧なまま具体的な企画を立てても、ウェビナーに関連する行動に一貫性がなくなってしまう可能性がます。
まずはウェビナーの目的を明らかにすることが大事です。何のためにウェビナーを開催するのか、ゴールを設定しましょう。KPIとして具体的な数値を定めるのがポイントです。
目標にする数値から、どの程度の参加者が集めればよいのかも見えていきます。ブランディングが目的なら、開催後のアンケートやSNSの口コミといった定性的な要素で達成度を判断してもよいでしょう。
目的とKPIがしっかり定まっていれば、達成に必要な内容や開催前後の動きを判断しやすくなります。

Whom「メインターゲットを設定する」

ウェビナーの目的を決めたら、メインターゲットを設定します。オフラインのイベントと同じように、集客したいターゲットの人物像をイメージしましょう。
どのような人にウェビナーを視聴してもらいたいか、自社の既存顧客やターゲット顧客を基準にウェビナーで価値を提供したい相手を選定します。
最終的に自社の新規顧客になってもらいたいのか、既存客として商品やサービスをリピート購入して欲しいのか、目的からターゲットを絞っていきましょう。

What「配信する内容を考える」

ターゲットを絞り込んだ後は、何を配信するか決めるフェーズです。設定したメインターゲットのニーズを調査し、それを満たすウェビナーの内容を企画します。
すでにリアルの会場でセミナーやイベントを開催している場合、オンラインで同じようなテーマの配信を考えてもよいでしょう。
ただし、場所や時間の制限がない点がオフラインセミナーと比べたウェビナーのメリットです。リアルのイベントでは接点を持つのが難しい顧客層にも、しっかりと響く内容にした方が良いケースもあります。
目的とターゲットを考えながら、配信内容のテーマを決めていくのがポイントです。「最終的に何を伝えたいのか」を意識して、大枠を考えていきましょう。

When・Where「配信日時と撮影場所の設定」

ウェビナーの内容が決まったたら、配信する日時と撮影場所を設定します。配信日時は視聴者の都合を考えなければなりません。ターゲット層のライフスタイルから、最も参加しやすい時間帯や曜日を選定します。
撮影場所はオフラインのセミナーほどこだわらなくてもよいでしょう。実際、多くのウェビナー配信企業は、自社オフィス内で配信場所を確保しています。少人数のウェビナーであれば、担当スタッフが1人で配信することも可能です。
ただ、配信中に入る雑音には配慮しなければなりません。自社のオフィス内で撮影する場合は、簡易的なテストを行って参加者が快適に視聴できるかどうかを確認しておきましょう。

ウェビナー企画の立て方「STEP2」

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企画の土台が固まった後は、「2H」で具体的に企画を煮詰めていくフェーズです。視聴者にどのような手段でメッセージを伝えるか、実際にどの程度の予算で開催するのかを決めます。

How「配信方法や構成を考える」

ターゲット層や伝えたい内容をもとに、配信をリアルタイムにするか録画配信にするかを決めます。リアルタイムであれば録画しておき、後日の配信も行う方法がおすすめです。
ウェビナーの構成には、視聴者が最後まで離脱することなく集中して内容を視聴できる工夫が必要です。オフラインのセミナーと違って周囲の目がないため、視聴者は「つまらない」と感じたらすぐに視聴を止めてしまいます。
視聴者の集中を途切れさせず、最後まで興味を持って視聴してもらえるような構成を考えましょう。たとえテーマ自体は良くても、構成が拙いと途中で離脱する人が増えてしまいます。
一つひとつのコンテンツを提供するのにベストな長さを考えるとともに、適宜スライドを挿入するといった工夫が必要です。さらに画質や音質をクリアにすれば、より視聴者の理解を促せるでしょう。

How much「どの程度の費用を使うか」

「How」までの基準をもとにウェビナーの企画を煮詰めたら、最後にどの程度の予算をかけるか明確にしましょう。かけられる費用によって、実際に使うツールや用意する機材・集客に使う媒体が変わってきます。
専用スタジオを借りてウェビナーを開催する場合は、オフラインのセミナーと同じように場所代がかかります。有料の配信ツールにも価格帯に幅があるので、自社の予算に合うものを選びましょう。
ウェビナーの予算が少なければ、撮影は自社オフィスで・配信は無料ツールでというようにコストを抑える工夫をします。全体の予算に合わせて、妥協する部分としない部分を明確にするのがポイントです。
集客に使える媒体は多くありますが、限られた予算内で効率的に人を集めたいなら「Webinar Room」への掲載を検討しましょう。
過去のウェビナーやセミナーの動画があれば、掲載するだけで初期費用をかけずに潜在顧客へアプローチできます。
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ウェビナーを成功に導く企画のポイント

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5W1Hのフレームワークに沿って考える他にも、押さえておきたいポイントがあります。ウェビナーを成功に導くためには、企画でどのような点を意識するとよいのでしょうか?

ターゲットが抱える課題を掘り下げる

ーゲットを設定したら、該当する人々が抱えている課題は何かを入念に調査することが大事です。コンテンツありきではなく、顧客になり得る人が何を求めているのかを深掘りしなければなりません。
事前調査を疎かにすると、視聴者のニーズとウェビナーで提供するコンテンツがかみ合わない事態が発生してしまいます。ターゲット層のニーズとズレた配信では、途中で離脱する視聴者が増えるでしょう。
アンケートやデータ分析で把握したターゲットのニーズを満たせるように、「What」に当たる内容や「How」に該当する伝え方を考えます。
テーマをしっかりと絞り込み、ウェビナーを視聴するメリットを提供しましょう。何を解決・解消できるのか、視聴者が参加を決める時点で分かると理想的です。

最新のトレンドを取り入れる

最新のトレンドをウェビナーに取り入れる施策も、より多くの視聴者を集める方法として有効です。
例えば、近年では新型コロナウイルス関連のワード(「withコロナ」「アフターコロナ」)や「ニューノーマル」、「テレワーク」といった用語がインターネットで頻繁に検索されています。
流行ワードをウェビナーのテーマに盛り込めば、注目を集めやすい企画を生み出せるでしょう。
たとえウェビナーの核となる部分は流行に関係なかったとしても、トレンドを絡めることで視聴者に「最新の情報が得られる」という印象を与えられます。
以下のリンクからトレンドワードを調べられるので、積極的に活用しましょう。
Googleトレンド

企画書にしっかり落とし込む

ウェビナーの企画を立てたら、目で確認できるように企画書へ落とし込む作業が必要です。
企画書を作成せずにウェビナーを開催してしまうと、目的や達成方法が曖昧になってしまう点が問題です。行動の軸となる企画書がないと、効率的に準備を進めにくくなるでしょう。
目的や場所・日時・具体的な内容を企画書にまとめることで、担当チームが一貫したアクションを取れるようになります。無料でダウンロードできるセミナー企画用のテンプレートを活用して、立てた企画を十分に生かしましょう。

ウェビナー後のアクションまでが企画

ウェビナーは開催して終わりではありません。開催後にアフターフォローを行い、次回のウェビナーにつなげたり商品やサービスの購入に結び付けたりするアクションが重要です。
例えば、リアルタイムで配信したウェビナーを録画してマーケティングに活用する方法は、多くの企業が実践しています。
動画コンテンツ化することで、フロントエンド商品の購入特典にする・メルマガ登録のお礼としてコンテンツを配布するといった施策が取れるようになります。
ポータルサイトに掲載して次に開催するウェビナーの集客につなげるのも、開催後に取り組みたいマーケティング施策です。
幅広い業界からウェビナー動画が集まる「Webinar Room」に録画データを掲載すれば、ハウスリストの顧客以外にもリーチできます。完全成果報酬型でリード単価も安いため、費用対効果の高いマーケティングが実現するでしょう。
潜在顧客・新規リード獲得にウェビナー動画を活用 | Webinar Room

まとめ

ウェビナー企画を立てるときは、基本的にオフラインのセミナーと同じく「5W2H」を軸に進めていくのがコツです。紹介した順番を参考に企画を煮詰めていけば、効率的に「刺さるウェビナー」を作り上げられます。
内容の企画はコンテンツありきで考えるのではなく、まずはメインターゲットの抱える問題を掘り下げるのがポイントです。最新のトレンドも積極的に取り入れると、より多くの人の目にとまりやすくなるでしょう。