広報の効果測定/評価方法解説セミナー
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説明文
若者を中心にTwitterやInstagram等のSNSで賞品を認知・検索し消費行動に大きな影響を与えるようになった現在、広報担当者の動きもこれまでとは変わり、従来の効果測定のようなマスメディアの「記事掲載数」や「広告価値換算」だけでは、正しく測ることが難しい状態になってきました。 そこで、本ウェビナーでは、評価方法で躓く理由や、最新の広報評価方法について詳しく解説します。 登壇者は、代表取締役社長 庄子素史
お知らせ
最後までご視聴いただいた方には、参加者特典もご用意しています。
開催日
2021年1月27日開催
代表取締役社長
庄子 素史
オリエンタルランドにて約8年間、テーマパーク・リゾートのPR・マーケティングに従事。2006年にデジタルPRのソーシャルワイヤー(株)を共同創業(東証マザーズ3929) 現在は国内企業PRのDX化を推進すべく、デジタルPR事業本部と海外事業の責任者を兼務。多くの企業の広報支援の実績を持つ。
00:03:07
広報部とは何をしているのか(テーマ)
【広報部って何しているの?】 ・広報の仕事は会社にとってどんな意味合いがあるのか ・広報部の仕事を社長や他部署が理解していない可能性が高い 【広報部も評価指標は当然持つべきである】 ・経営者は会社へのKGIへの貢献度(目標)が不明な部署に経営資源は配分しない ・目標の不在(目標達成度を計る手段がない)組織や社員の評価や動機付け ・PDCAの循環がない組織と個人の成長機会の損失、戦略立案時の材料不足 ・社内からの評価や組織の存在意義不明 【参加者の皆様からの問い(事前アンケート)】 ・広報部の評価について結論からいうとみんな困っている ・非常に多かったのが他社はどういうKPIで管理されているか
00:06:18
参加者に対する広報部に関するアンケートとその結果
【ネットPR実態調査2007】 ・貴社の広報活動で評価の指標として重視しているものをお知らせください。 -メディアへの露出度 68.2% -自社ウェブサイトへのアクセス数 50.5% -顧客からの反応数 31.8% -リソースの件数 29.9% -記事などの露出に対する広告費換算 20.6% -メディアの取材申し込み件数 19.6% -商品やサービスの販売額・利益額 15.9% -認知度やイメージなどの調査結果 11.2% -発表会への記者参加数 5.6% -その他 2.8% ・広報の評価方法について(1つ選択してください) -自社の評価方法はあるがこのままでいいのか疑問である:45% -自社の評価方法がない:55% ・現在の評価指標はなんですか?(当てはまるものをすべて選択してください) -記事掲載数(重点媒体、記事元含む):71% -広告価値換算額:52% -ウェブサイトアクセス数:48% -取材数(イベント招待数、キャラバン数):19% -自社独自のポイント制/その他の指標/評価していない:29% ・現在の評価軸は何でしょうか?(当てはまるものをすべて選択してください) -対目標での評価(ポイント比):50% -対前年比での評価(前月比):39% -対競合比での評価:6%、その他:33%
00:13:00
広報の評価/効果測定が困難な理由
【評価方法で躓く理由①】 ・広報部とはどういう存在意義があるのかが明確になっていないといけない ・広報部が設立されて何を期待されているのか?KGI抜きでKPIだけ設定していないか? 【評価方法で躓く理由②】 ・KGI達成に向けた戦略がない ・戦略がないと評価項目が曖昧になる 【評価方法で躓く理由③】 ・KPIの評価軸が不明(相対軸)
00:19:49
評価方法の3step(実例)
【ステップ①】 ・「広報部に求めるものはなんですか」 -とにかく露出を増やしてほしい!(これは存在意義ではない) ・「露出は会社名?商品/サービス名?社長?」 -全ての露出を高めたい! ・「露出の優先順位やウェイト付けをして欲しい」 -会社名70、商品名30の割合のウェイトで ・「どうしてその割合になりますか?」 -会社名の露出は営業面と採用面でプラスだから ・営業面の貢献→採用面の貢献の順で期待していることが判明 【ステップ②】 ・KGI:営業に直結する①問合せ数と②サイトPV数③採用応募数 ・戦略:商品(アパレル)に興味ある人が見ているウェブメディア、SNS -年功序列や性差がないフェアな評価システムと働き方の露出 【ステップ③】 ・KPI:ポイント制の重みづけ ・重点媒体:Webメディア、ファッション誌、SNS、ビジネスメディア ・重点露出:会社名、サービス名×働き方/評価
00:25:19
広報の評価項目(KPI)
【広報活動の重要指標】 ・行動量評価:主に広報初級の組織が採用する行動量を評価する指標 -①マイメディア数 -②リリース配信数 -③取材依頼数 -④プレスイベント開催数 -⑤社内報発行部数 -⑥プレスキット配布数 -⑦SNS公式アカウント投稿数 -⑧SNS公式アカウントフォロワー数 ・露出量評価:主に結果を重視する傾向の指標(一般的) -①記事掲載数/番組露出数 -②広告価値換算額 -③取材実施数 -④プレスイベント招待メディア数 -⑤SNSオーガニック投稿/特定#投稿数 -⑥SNSインサイト -⑦サイトUU数・セッション数・PV数・滞在時間・CV数 -⑧リリース開封率 ・露出質評価:主に露出の質や広報戦略とのマッチ度を評価する指標 -①重点媒体掲載 -②掲載記事元数 -③広告価値換算額(1媒体あたり換算額=総額/掲載媒体数) -④論調ポイント制(見出しの会社名/サービス名、ポジネガ比率) -⑤キーワード露出記事数
00:40:15
KPIの評価軸
【評価は2つの軸】 ・相対評価(KPI評価)+複合ポイント評価(戦略評価) 【広報年次レポート(KPI相対評価)】 ・大きく3つのカテゴリーがある:行動量の評価、露出量の評価、露出品質の評価 ・KPIの前年比や競合シェアの相対比較により評価軸が明確 -評価が立体的になる 【広報月次レポート(KPI相対評価)】 ・KPIは多ければ良い訳ではなく、KPI設定は戦略に従うこと(KGI達成のための KPIを戦略的に設定) 【広報月次レポート(複合ポイント評価)】 ・Sansan社の評価指標(例) -戦略に合致している成果や能動的活動成果は高ポイント -トータルスコアが計算され、目標設定を握って前年比と比較するやり方
00:55:01
KPIの評価軸まとめ
【結果】 ・KPI相対評価と複合ポイント評価の結果、KGIは達成? -Yes:戦略ブラッシュアップ、生産性向上 -No:戦略の見直し、KPI目標見直し ・四半期に一度の振り返りで調整
00:56:33
SNS時代の情報伝達の変化
【SNS時代の情報伝達パターン】 ・今、プレスリリースを配信すると色々なWebメディアに載って、Twitterなどで拡散されていくという流れができてきているだけではなく、ユーザーがSNSで発信したことをメディアが取り上げるという逆の流れができてきている。 -1.情報発信手段:ニュースリリース配信、SNS投稿 -2.情報拡散者:マスメディア、SNSインフルエンサー -3.情報受信者:メディア続者、SNSユーザー 【SNSの話題をマスメディアが拾う時代へ】 ・例えばテレビ番組などのマスメディアでもSNSで話題になったことを取り上げている時代になってきている。 ・マスメディアからSNSという流れだけではなくて、SNSからマスメディアへという流れもできてきている。 ・媒体はどこから情報を収集しているのか? -雑誌、新聞、他のテレビを見ているが多くはTwitterやInstagramである -TwitterでYouTubeやInstagramでこういったものが人気ということを番組の企画で上げて、それが番組にされている。 ・情報番組やバラエティーだけではなくて報道番組においてもサイバー取材班が直接取材はしないが、日々SNSを見ている -SNSで話題になっている事故の状況や被害者の声、世論はこうなっているということをしっかりと収集して、それを報道局に上げていって報道してもらう
00:59:58
モバイルニュースアプリ利用動向
【モバイルニュースアプリ/モバイルWebニュース利用者数】 ・2022年度に関してはモバイルニュースアプリ利用者数は6000万人になっている ・モバイルニュースアプリとモバイルWebニュースを足してみると約9500万人となり、今の世の中にいる方々でネットで情報収集している方はモバイルニュースアプリとモバイルWebニュースを使っている 【モバイルニュースアプリの利用率】有料アプリか無料アプリかを問わずに質問 ・1年以内にニュースアプリを利用したことがある:63.3%、ない:36.7% ・モバイルニュースアプリの内訳(アンケートの回答者数n=4.102) -1.Yahoo!ニュース:39.8% 2.スマートニュース:21.4% 3.LINE NEWS:17.9%4.Googleニュース:16.6% 5.グノシー:14.6% 6.日本経済新聞電子版:6.3% 7.朝日新聞デジタル:6.0% 8.読売新聞オンライン:5.1% 9.dmenuニュース:5.0% 10.ニュースパス(au):4.8% 11.NewsPicks:4.0% 12.毎日新聞ニュース/毎日ビューアー:3.5% 13.NewsDigest:2.8% 【SNS時代の重要媒体】 ・Yahoo!ニュース、LINE NEWS、SmartNewsなどはSNSで拡散する力が強い -有名ではないメディアでも「ポータルサイトやキュレーションメディアにニュースを提供」→ポータル/キュレーションメディア等のニュースアプリ閲覧→ニュースアプリからTwitter等で拡散する時代 ・リリースからのバイラルマップ:プレスリリースはSNSでも話題化する ・SNS拡散によるリリースごとのエンゲージメントを測定
01:05:19
Q&A
【SNSの運用/評価について質問】 ・SNSにおける広報の評価軸について(当てはまるものをすべて選択) -フォロワー数(絶対数、増加率):69%、自社アカウントの投稿数/投稿に対するエンゲージメント率(数):44%、指定キーワード(#)の投稿数:19%、各SNSアカウントのインサイト:13%、その他:19% 【SNSインサイト指標(twitter)】 ・基本:ソーシャルメディアの評価指標は運用目的により変わる -メディアとして:フォロワー数 -情報発信ツールとして:インプレッション、リーチ -拡散ツールとして:エンゲージメント総数 -コンテンツの誘導ツールとして:クリック数、保存数 【SNSインサイト指標(Instagram)】 ・1.画像保存数:紹介している商品・サービスが気に入った、後でじっくり読みたいなどポジティブ評価ができるユーザー行動指数(保存数=リーチ数×保存率0.2~0.4%)) ・2.投稿リーチ数:投稿が届いたユニークアカウントの数(リーチ数=フォロワー数×リーチ率(10~15%)) ・3.URL還移数(購買施策KPI):Instagramから購買ページ等にどれだけ還移したかを表す数
01:11:54
SNS時代の広報の評価の未来像
【SNS時代の広報効果測定】 ・1.露出量評価・行動量評価 -行動量の把握できる会社の中の体制・仕組み、そしてそれを評価してあげること。次のステップとして露出量を追求すると、たくさん露出しても会社に貢献したとは思えないという話しが出てくる。広報部が会社の目標・目的に沿ったKGI、KPIをしっかりと管理する。そこを達成するために戦略を立てる。 ・2.露出品質評価 -相対評価だけではなくて、露出の品質評価もしっかりしたいのでそれぞれのKPIに重みづけをする。KGIの達成に有効なKPIはよりたくさんのポイントを増やす。 ・3.シェアオブボイス -10代、20代、30代の方々をメインターゲットにしているBtoCの企業であれば、SNSという要素を設けていくべきである。どれだけのSNSのユーザーの方々が皆様の会社、サービス名、商品名で実際に投稿をしているかを調べて自社と競合の投稿量を比較してシェアオブボイスをだしていく。売上の成功資料にしている会社も多い。 ・より戦略的な分析ができるのではないかと考えられている
01:15:44
UGC起点のカスタマージャーニー
【SNS時代の行動プロセス:ULSSAS(ウルサス)】 ・どういうふうに顧客が物を買っていくのかという流れ。ウルサスモデルという。 ・ウルサスモデルの流れ -1.UGC:認知(広告/投稿) -2.Like(いいね) -3.Search1(ソーシャルメディア検索) -4.Search2(Google・Yahoo!検索) -5.Action(購買) -6.Spread(拡散) ・SNS時代における広報の役割、UGCをいかに増やすかが重要である。 -いかにたくさんのファンを増やして投稿してもらうか、買ってもらった方によかったという評価をSNSでしてもらうか、このUGCの入口と最後のSpreadの部分、この投稿をどう増やすかが広報部にとってはとても大事な要素になってきている。 【シェアオブヴォイスの有効性(ソーシャルリスニング)】 ・広告/PR/販促の結果、SNSでの話題性を他社ブランドと比較 ・「SNS時代における将来的な顧客数に直結する重要な指標」
広報の効果測定/評価方法解説セミナー
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若者を中心にTwitterやInstagram等のSNSで賞品を認知・検索し消費行動に大きな影響を与えるようになった現在、広報担当者の動きもこれまでとは変わり、従来の効果測定のようなマスメディアの「記事掲載数」や「広告価値換算」だけでは、正しく測ることが難しい状態になってきました。 そこで、本ウェビナーでは、評価方法で躓く理由や、最新の広報評価方法について詳しく解説します。 登壇者は、代表取締役社長 庄子素史
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最後までご視聴いただいた方には、参加者特典もご用意しています。
開催日
2021年1月27日開催
代表取締役社長
庄子 素史
オリエンタルランドにて約8年間、テーマパーク・リゾートのPR・マーケティングに従事。2006年にデジタルPRのソーシャルワイヤー(株)を共同創業(東証マザーズ3929) 現在は国内企業PRのDX化を推進すべく、デジタルPR事業本部と海外事業の責任者を兼務。多くの企業の広報支援の実績を持つ。