１、オープニング

【講師紹介】 ・仲山　洋平：株式会社フォーウェイ 代表取締役/編集責任者　株式会社パノラボ　代表取締役　 　-慶應義塾大学経済学部卒業後、清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループに入社。 企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に100冊以上の書籍を担当。 編集責任者として携わった企画も含めると200以上になる。 2020年2月：幻冬舎グループ退職後、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。 2020年9月：株式会社フォーウェイ　代表取締役に就任。 2021年11月：株式会社パノラボ　設立。

２、アジェンダ

【3つのコンテンツ】 ・1.出版業界について 　-主な出版社は3種類に分かれる 　-今の出版市況ー紙媒体は売れなくなったのか？ 　-書籍をビジネスに活かす「企業出版」 ・2.「顧客の心を掴む」企画を作るには？ 　-「目的」と「ターゲット」の設定が命 　-書籍作りの3Tとは？ 　-出版時期として、最も良いタイミング 　-企画・構成の考え方 ・3.編集者のノウハウのぞき見 　-モデルケーススタディ「目的別でのいい企画・悪い企画」 　-企業出版著者になるための著者心得「5か条」

３、出版業界について

【主な出版社は3種類に分かれる】 ・単行本出版社：「ベストセラー」か「死」か一冊にかける勝負師プレイヤー ・総合出版社：雑誌、単行本、マンガなんでもありの大手出版社 ・専門系出版社：ジャンル特化ノウハウで渋く稼ぐいぶし銀の出版社 【紙媒体は売れなくなったのか？】 ・市場から消えゆく書籍（光が差すのは「電子マンガ」「専門書」「ビジネス・実用」） 　-業界規模：0.9兆円、成長率：＋1.8％アップ、利益率：－2.9％ダウン、平均年収：606万円 ・媒体マネタイズ 　-媒体タイアップセミナー、雑誌Web版の広告集め、モデルのインフルエンサー活用、雑誌ブランドのEC、出版社公式Youtube、オンラインサロン ・企業出版とは？：経営課題を「書籍出版」で解決するマーケティング手法。御社のビジネスならではの一冊を編集者と一緒に作り、全国の書店を通じてビジネスターゲットに届ける。 ・企業が書籍を出版する3大メリット 　-1.大量の情報を発信できる 　-2.絞ったターゲットに届く 　-3.出版効果が長時間続く ・書籍の活用方法は幅広い 　-営業ツールとして活用、書籍をDM発送、セミナーを開催して販売・配布、HPからの送付資料、社員教育やリクルーティング、取引先との関係強化に使用

４、「顧客の心を掴む」企画を作るには？

【「目的」と「ターゲット」の設定が命】 ・企業出版は「自費出版」ではない！ 　-出版目的：事業再生コンサルタントの集客 　-ターゲット：経営危機に陥った経営者 　-テーマ：債務をリスケして自社の経営を再建するノウハウ ・書籍作りの3Tとは？ 　-タイトル：キャッチーならいいわけではない！読者が求める情報が詰まっていることを、具体的に伝える 　-テーマ：事業戦略上、設定したいテーマを適切な切り口で表現 　-タイミング：世の中のトレンドに合えばベスト。難しければ企画を工夫する ・適した出版時期の条件とは？ 　-事業上の繁忙期（顧客が情報を求めている） 　-ジャンルごとの「売れる」時期 　-書籍テーマに関する記念日 　-3、4月と12月 ・企画構成の考え方のポイント 　-読者の理解度にあわせて、順を追って説明しているか？ 　-集客したい気持ちが全面に出てしまっていないか？ 　-事業説明、サービス説明的な内容ではないか？ 　-専門的な言葉を使いすぎていないか？ 　-タイトルで「著者の主張」を訴えていないか？（著者の主張を訴えてしまうと、読者に届きづらい）

５、編集者のノウハウのぞき見

【モデルケーススタディ「目的別でのいい企画・悪い企画」】 ・企業A：投資用不動産の販売会社。堅実に資産を作りたい富裕層を集客するため出版 　-ダメな企画「5年で一億円稼ぐ爆勝ち不動産投資」 　-富裕層はリスクの高い投資に大金を投じようとは思わない。長期的に資産を増やしていくイメージを訴求する、知的で品のある表現での企画がよい。 ・企業B:製造業用のSaaSツールの集客のために出版 　-ダメな企画：「〇〇ツール使い方ガイドブック」 　-すでに自社ツールに興味を持っている層にしか訴求できず、出版の意味がない。「製造業の生産性を向上させるIT活用術」のように、読者メリットから入って関心を引きたい。 ・企業Ｃ：経営コンサルティング会社が採用強化のために出版 　-ダメな企画：「経営者が語る　若いうちは死ぬほど働きなさい」 　-著者が言いたいことを読者が知りたいことに翻訳することが必要。企画としては、「トップ成果をあげる若手時代の働き方読本」のように、あくまで読者メリットを提示する必要がある。 【企業出版著者になるための著者心得「5か条」】 ・1.広告ではなく「書籍」だと知る ・2.伝えたいことは絞り込む ・3.「著者の客観視」は編集者に任せる ・4.デザインはプロに任せる ・5.締め切りを守る

６、フォーウェイのご紹介

【3つのサービス】 ・プロジェクト出版 　-企業経営者や士業、医療の先生方を著者とする、経営戦略としての出版をプロデュースします。 弊社独自の提携により、小学館や主婦の友社といったブランド力と流通力の高い出版社から、適正価格での出版を実現します。 ・SEOコンサルティング 　-企業発のオウンドメディア制作や、企業サイトにおけるSEO分析、コンテンツ制作、ウェブ広告運用まで全面支援します。広告に頼らない問い合わせ獲得の経営基盤を蓄積し、生涯に残る大事な資産となる施策です。 ・ブランデッドムービー 　-「企業ムービー」という全く新しい販促動画のサービスです。全国配給映画などを制作する日本トップレベルのプロダクションとの提携により、顧客に深く「刺さる」ムービー動画をご提供します。