本セミナーの紹介、講師紹介

【スピーカー紹介】 ・小谷哲也：デジタルコミュニケーションやソーシャルキャンペーンの戦略立案などを担当 ・岡本悟：SNSアカウント運用、インフルエンサー施策において、いかにデータを活用し、施策に活かすかに対する活動を行っている 【会社紹介】 ・2003年創業のデジタルエージェンシー ・ソーシャルメディアを通じて、ブランド・企業の話題、評判形成を行っている ・ソーシャルプロファイリングの特許を持つAIQ者と資本業務提携 【本日お持ち帰りいただきたいこと】 ・「フィットネストライブ」のSNS利用実態 ・利用実態を基にしたマーケティング戦略への活かし方

コロナ禍で急増するフィットネストライブとは

【コロナ禍での意識調査】 ・コロナ禍で自分が運動不足だと思う「8割」、コロナ太りしたと思う「4割」 ・コロナ禍で活動制限、外出制限がある中で、どう運動リズムを作るか悩んでいる人が増えている ・自宅でトレーニング・ストレッチをする人の比率が多い 【Google検索におけるフィットネス関連キーワードの推移】 ・Google検索キーワードで2020年のコロナ後、フィットネスに関するキーワードが大きく検索数が伸びた ・ストレッチを始めとしたフィットネスはコロナを経て習慣化している 【SNSの動向】 ・コロナ禍における外出自粛要請などを起点に「おうち関連のハッシュタグ投稿」が急上昇 ・YouTubeでフィットネス関連の動画が爆発的な回数で見られている 　‐一度ではなく、複数回繰り返し見られている 【トライブという考え方】 ・生活者のSNS上での価値観・ライフスタイルを整理し理解することが重要 ・SNSの分析において「発信傾向」「トライブ傾向」「エンゲージメント傾向」をつかんでいく事が重要 　‐今回のウェビナーでは「トライブ傾向」について大解剖 　‐トライブ傾向とはどういうつながりや情報を求めてSNSを利用しているのかの傾向

フィットネストライブを分析

【ソーシャルトライブとは】 ・SNS上に存在する共通した価値観・嗜好性を持つユーザー群 ・同じカテゴリ内でも様々な価値観や嗜好性が存在する 　‐価値観や嗜好性をトライブとしてとらえ、各トライブごとにアプローチ法を変えていく 【SNSユーザーをトライブとしてとらえる理由とは？】 ・二つの重要な項目の両立ができるから 　‐リアルなユーザーの発信・情報収集傾向の発見 　‐ユーザーの発信・情報収集傾向の定量化 ・例）ニューバランスのダウンジャケット

フィットネストライブを分析②

【フィットネスにおける5つのトライブ】 ・フィットネスInstagramユーザーのつながり（フォロー傾向）をマップ化 　‐インスタグラム上で情報収集の傾向が似ているユーザーの集まりを発見できる ・同じフィットネスという発信でも、価値観や嗜好性がユーザーにより大きく異なる 【5つのトライブ】 ・本格ワークアウトトライブ 　‐実際に筋トレをジムで行うなど、本格的に取り組んでいるトライブ 　‐自身の肉体美や、日々のトレーニング記録、トレーニング知識などの情報発信が多い ・ヨガ・ストレッチ　トライブ 　‐ヨガやピラティスに関心があるトライブ 　‐ヨガポーズやレッスン記録、メンタルヘルスや健康に関する発信、自宅でできる初心者エクササイズの発信 ・ボディメイクメソッド　トライブ 　‐痩せることを目的に多様な手法を取り入れているトライブ 　‐美容やスキンケアに関するハッシュタグが多い ・ヘルシー食生活　トライブ 　‐美容やダイエットのためのレシピを開発する食生活に特化したトライブ 　‐無理せず、簡単に試すことのできるレシピの投稿、低糖質やカロリーオフといった表記が目立つ ・オーガニックビューティー　トライブ 　‐オーガニック食品・化粧品を積極的に活用するトライブ 　‐自分自身の思想を表現する傾向にある

フィットネストライブに支持されるインフルエンサーとは

【インフルエンサーの発見手法】 ・各トライブに分類されたユーザーが実際にフォローしているインフルエンサーを発見する 　‐実際につながっている影響力の高い人やメディアを発見することができる 　‐具体施策（メディアプランニング、キャスティングなど）に活用ができる 【よくあるインフルエンサーマーケティングの課題】 ・本当にキャスティングしたインフルエンサーのフォロワーが、自社のターゲットとしている層であるか？ ・インフルエンサーの投稿へ反応しているファン≠自社がターゲットとしている人 ・ターゲットトライブが実際にフォローしている人をキャスティングすることで、リーチ効率を最大化できる 【各トライブのインフルエンサー】 ・トータルのフォロワー数より、実際にフォローしているターゲットトライブの数が重要 ・トライブごとに最適なインフルエンサーを活用することが、ターゲットリーチの最大化につながる

フィットネストライブに支持されるインフルエンサーとは②

【インフルエンサー施策をトライアルする際に重要なポイント①ターゲットトライブを絞り込む】 ・ターゲットトライブ選定時の視点 　‐「トライブの市場規模」「トライブ内の競合シェア」「トライブと商品・ブランドの親和性」「トライブに有力なインフルエンサーの有無」 ・メリット：トライブを絞ることで、重複リーチが生まれやすい構造になる 　‐通常は、何度も同じ情報へ接触すると、ユーザーの嫌悪感へ繋がる可能性がある 　‐インフルエンサー施策などで、異なる角度や情報源から複数回情報がリーチすると好意や購買意欲が高まる 【インフルエンサー施策をトライアルする際に重要なポイント②効果検証をする】 ・インフルエンサー施策はSNS広告や、SNSキャンペーンと比べ、定量的でわかりやすい効果計測が難しい 　‐施策の評価として過大評価or過小評価されてしまいがち ・プラットフォーム上で計測可能な指標だけではビジネス貢献の判断が困難 【具体的な効果検証の手法】 ・パネル調査ベースで、インフルエンサーのフォロワーが実際に態度変容したかどうかを検証 　‐施策の実施前後で、ブランドの認知度、印象、理解、利用意向、利用経験を検証 　 【まとめ】 ・SNSの普及・コロナ禍の影響もあり、フィットネス関心者へのアプローチにSNSの活用は重要な施策の1つとなった ・フィットネス関心者のSNS利用実態に基づいてソーシャルトライブを可視化することの重要性 ・ソーシャルトライブごとに有効なインフルエンサーが存在。データに基づきそれらの発見・活用が可能に ・インフルエンサー施策のトライアル時には、トライブ選定と効果検証の設計が重要である

今すぐ実施できるトライアルソリューション

【コミュニティリーチ　トライブインフルエンサー】 ・spicebox独自のビッグデータを活用することで、SNS上でのブランドに合ったコミュニティが発見 　‐インフルエンサーを選定し、施策の企画から、実行、効果検証までセットになっている

質疑応答、次回予告

【トライブの抽出方法】 ・母集団となるユーザー内で、ユーザー同士が、同じユーザーをいかにフォローしているか 　‐そのフォローされているユーザーはどんな人で、どういった投稿をしているのか ・同じユーザーが発信しているハッシュタグ 【フィットネストライブは来年以降どうなっていくか？】 ・継続的にトライブ分析することで、ある程度予測可能 ・実際のクライアントは半年・一年に一度トライブの変化を確認している 【インフルエンサーの選定について】 ・フォロワー数や影響力の強いマスなインフルエンサーと、フォロワー数が少なくても、より身近なインフルエンサーどちらを起用するのか 　‐どちらも施策として実施し、重複リーチすることで効果を高めることも検証している 【5つのトライブの親和性について】 ・親和性は打ち出す商品やブランドで異なる ・同じ商品を切り口を変えて打ち出すこともある ・トライブごとで重複したり、近い部分があった際には、まとめてターゲットとすることも可能 【メーカーでギフティングする際の効果測定の指標】 ・そもそもギフティングで投稿され、広めてもらえるかの部分が重要 ・投稿数、コメント数、コメントの質で見ていくことが多い