1.自己紹介

【自己紹介】 ・河村 悠佳 株式会社メンバーズデータアドベンチャーカンパニー データアナリスト 　-事務職からマーケターへ転職し、アクセス解析・顧客データ分析・SNS運用などに従事。現在はデータアナリストとして、データを活用したマーケティング推進と意思決定の支援を行っている。 　-「Googleアナリティクス4の基礎が学べる本」の執筆（共著）に参加。

2.アジェンダ

【3つのポイント】 ・1.Googleアナリティクス4とは何か？ ・2.従来のGoogleアナリティクスとの違いと事業への影響 ・3.GA4を活用して事業を成長に導く3つのポイントとは？ 【言葉の定義】 ・Googleアナリティクス＝GA ・従来のGoogleアナリティクス＝UA（ユニバーサルアナリティクス） ・Googleアナリティクス4＝GA4

3.Googleアナリティクスを活用して事業を成長に導く最初の一歩

【まずはGA4を知ること】 ・GA4の仕様や特徴をよく知らず、準備・設計が不十分な状態で導入を進めると、「やっていなかった」・「実はできないことだった」・「計測したい指標がなかった」といった問題がGA4導入後に発覚し、導入や設定をやり直す事態になる。（やり直し=成長が止まる・コストがかかる2倍になる） 　-事業成長のために、GA4がどういうものか・どのような影響があるのかを知ることが重要

4.Googleアナリティクス4とは何か？

【GAとGA4】 ・GA（Googleアナリティクス） 　-Google社が提供している「ウェブサイトのアクセス数などを解析するツール」。ウェブサイトそのものや、ウェブサイト上のコンテンツ・キャンペーンに対する顧客の反応を数値で解析し、改善を行うために活用されている。 ・GA4（Googleアナリティクス4） 　-Googleアナリティクスの新しいバージョンとして2020年10月にリリースされたもの。約7年ぶりの大幅アップデートであり、法律や社会の変化に合わせたアクセスログの取得方法に変わったことから、UA（従来のGoogleアナリティクス）と比べてUI画面や指標などが大幅に変わり、話題となっている。 【GA4の大きな特徴】 ・1.ウェブサイトとアプリを一貫して管理・計測・分析できるようになった ・2.「ページを見る」ことよりもユーザーの「行動」に焦点を当てている ・3.イベント（行）ベースの計測に変わった ・4.機械学習モデルを活用して予測機能を強化した ・5.UAのサポート終了が発表されGA4導入が必要になった 　-データを昨年対比で見たい場合は、６月中にGA4を導入しておく必要がある。

5.従来のGoogleアナリティクスとの違いと事業への影響

【UAとGA4の相違点】 ・1.プライバシーを重視した計測ツールになった ・2.ユーザーの識別機能の強化 ・3.レポート構造が変わった ・4.エンゲージメントという新しい指標が増えた ・5.BigQueryへのエクスポートができるようになった 【GA4による事業への影響まとめ】 ・個人情報保護の法律に対応するためにGA4の導入＆切り替えが必要 ・活用するためには分析手法やGA4のデータ構造の理解が必要 ・ウェブサイトやアプリの評価方法をGA4の変化に併せて変更する ・ユーザー識別により施策・広告などのマーケティング活動の成果向上が見込める ・データベースやSQLの知識＆スキルも重要になる

6.GA4を活用して事業を成長に導く3つのポイントとは？

【まとめ】 ・1.導入設計 　-UAの計測停止による影響を確認する 　-関係者やステークホルダーと調整しておく 　-導入や設定のやり直しを防ぎ、導入後に早くPDCAを回すために、事前の確認・準備にあたる導入設計が重要　-アジャイル型のチーム体制を組んで対応する必要がある ・2.分析・計測設計 　-GA4からデータ構造や指標が変わった 　-取得するイベントのカスタマイズがより柔軟になった 　-探索でレポートを作成する際の自由度が高い 　-GA4を使う目的を決めて、必要な数値が取れていること・数値の見方が目的に合っていることが重要 　-多角的な視点で設計を確認する必要がある ・3.KGI・KPI再設計 　-KGI・KPIを見直し、現状を確認する機会 　-事業の目標に対して「重要な行動・指標」がなにかを改めて確認し、継続して計測できるように再設計することが重要 　-新しい評価指標で事業の現状を確認し、次の目標を決める重要な機会として活用するべき