はじめに

【会社紹介】 ・株式会社センタード 　-WEB領域専門のマーケティング会社、徹底的にPDCA（継続的な業務の改善方法）を実行 ・事業内容：改善コンサルティング、WEBサイト作成・運用、集客、インバウンドマーケティング資産 【講師紹介】 ・WEBディレクター マネージャー　浜田龍二 　-WEBサイト制作、運用案件に従事 　-お客様にとっての最善を提案することがモットー

サイト制作の見積書について

【制作会社が作成する見積書】 ・フォーマットは様々、エクセル形式が多い ・「見積書」「見積条件」の2項目構成が一般的 【見積り算出方法は主に2パターン】 ・稼働人日での算出：人日での工数を算出し、人日単価で作業費用を算出 ・納品物での算出：制作するページ数や機能を算出し、ページ単価で作業費用を算出 【予算感の事前把握】 ・実施するプロジェクトで確保できる予算感をある程度把握しておく（概算で良い） ・悩む場合は、複数の予算パターンを制作会社に提案してもらう ・弊社のよくある費用例 　-～200万円：10ページ前後のサイトリニューアル、原稿は一部既存コンテンツ、2ヶ月程度 　-200万～400万円：20～30ページのCMS含むサイトリニューアル、コンサルタントによるSEC対策、3～4ヶ月程度 　-400万円～：30ページ以上のCMS含むサイトリニューアル、広範囲コンサルタントによるサイト設計、SEO対策、4ヶ月程度～ 【サイト制作の見積書作成の流れ】 ・①RFP提示／初日打ち合わせ ・②見積り項目洗い出し ・③各項目ごと見積り算出 ・④見積り提出（説明） ・ポイント：精度を高めるためには、制作会社にできる限りの情報を提供

制作会社がヒアリングで確認すること

【ヒアリングポイント】 ・サイトのページ数（サイト規模）の想定状況 ・サイト制作に使える予算感 ・優先度が高い目的事項（最もコストをかけるべき点） ・リニューアル後の運営方法 【算出に必要な情報】 ・RFP（提案依頼書）を用意すると良い ・サイト制作 　-ページ数、制作期間、更新性の有無 ・その他（あると精度が上がる） 　-サーバーやドメインの用意の有無、システム構築や問い合わせフォームは必要か、閲覧用件、サイトへの集客方法の検討有無

見積書の各項目について

【よくある項目】 ・設計・管理：進行管理、要件定義・設計、構成案作成 ・制作：デザイン、コーディング、システム・CMS構築（コンテンツ・マネジメント・システム）、環境構築、検証 ・その他・オプション：SEO対策、撮影／取材、マニュアル作成、サイト分析

設計・管理における項目

【設計・管理を細分化】 ・進行管理 　-プロジェクト進行管理の費用、サイト制作費用の20～30%程度 ・要件定義・設計 　-①現状分析やKPI目標設計を含む、プロジェクト全体の要件定義（任意） 　-②サイト制作に必要な仕様要件定義（必須） 　-③ディレクトリマップなど、サイト全体像の設計（必須） ・構成案作成 　-デザインやコーディングに着手する前の設計図を作成

制作における項目

【制作を細分化】 ・デザイン 　-主にPSDやXD形式でデザイン制作 　-費用例：トップページ15万円程～、下層ページ3万円程～、下層ページ量産1.5万円程～ ・コーディング 　-コーディング＝動作させるためのプログラミング作業 　-HTML、CSS、JavaScript 　-費用例：CSS5万円程度～、トップページ6万円程度～、下層ページ2万円程度～、JavaScript5万円程度～ ・システム・CMS構築 　-サイト更新管理機能、会員管理機能、予約管理機能など 　-仕様により大きく金額差が生じる 　-パッケージ開発の採用が多い、特にCMS（コンテンツ・マネジメント・システム） 　-CMSとは：管理画面から簡単にページ更新できるシステム、例としてWordPress ・環境構築（サーバー設定・SSL設定など） 　-サーバー構築やSSL設定などを委託する場合の費用 　-サーバーはレンタルか独自構築かで大きく変動、レンタルが大半 ・検証（テスト） 　-動作確認を実施

その他・オプションにおける項目

【その他・オプションを細分化】 ・SEO対策 　-具体的にどのような対応をするか確認 ・撮影／取材 　-サイトに掲載するコンテンツを、ライターやカメラマンを起用して作成する場合の費用 　-センター下の場合、既存サイトやパンフレットを活用したリライトは基本製作費に含まれる ・マニュアル作成 　-運用更新のマニュアルが必要な場合の費用 　-CMS導入した際などで必要なケースが多い ・サイト分析（効果検証） 　-サイト公開後3～6ヶ月でリニューアル前後の比較分析を実施 　-良かった点・不足点を明確にし、次のマーケティングに繋げると良い

見積書で確認すべきポイントとは

【複数社からの見積りの比較ポイント】 ・①算出している項目が各社で合致しているか ・②後から金額などが変動する要素はないか ・③納品物は何か 【各ポイントにおけるアドバイス】 ・①算出している項目が各社で合致しているか 　-基本となる条件を統一させる（制作ページ数を一致させるなど） ・②後から金額などが変動する要素はないか 　-見積条件の一部は仮の情報で算出されているケースがある 　-主な変動要素：ページ数、CMS構築費、データ登録数など ・③納品物は何か 　-見積書に記載されていない事項もある 　-デザインデータやHTMLデータの納品方法、画像素材の扱いなど、内容により費用が変動するケースがある

企業選定・窓口体制のポイントとは

【企業選定において】 ・Webマーケティングの知見が高い ・デザイン力が高い ・システム開発が得意 ・様々なプロモーションを出来る総合広告代理店　など 【推奨する制作時の窓口体制】 ・制作を把握しているWEBディレクター（サイト制作のみの依頼） ・制作会社などの営業担当 ・システムエンジニア（システム構築がメインの場合） ・総合広告代理店の営業担当

よくある質問

【質問と回答】 ・最終的に費用が確定するのはいつ？ 　-基本は要件定義後 ・サイトリニューアル後の費用はどうなる？ 　-リニューアル完了後は運用フェーズに移行、別途費用が発生 　-月額請求が一般的 ・制作会社からの見積りを安くする方法はある？ 　-制作会社によって手段はたくさんある 　-ページ数を減らす、CMSで更新できるコンテンツ量を抑える、記事の流し込みは自社で実施、など 　-見積り依頼時に必ず費用感を伝える 【制作会社がコストダウン調整するときに検討する項目4選】 ・ページ数を減らす ・CMSデータ登録費用 ・不必要な機能がないか ・納期相談で交渉

まとめ

【まとめ】 ・見積書とは 　-見積りを依頼する際は情報を整理して共有（予算感や納期含む） 　-複数社へ見積り依頼を出すときは同一条件で ・見積書の各項目について 　-見積書の項目ごとの内容を理解する 　-項目の内容は制作会社ごとに異なる可能性がある ・見積書・会社選定で確認すべきポイント 　-見積書として算出している項目が、各社合致しているか確認 　-見積条件を確認し、気になる項目がないか検証 　-納品物が何になるか、見積書の段階で確認 　-制作会社の特徴・得意領域を把握 　-制作進行時の体制を把握