1、 オープニング

【自己紹介】 ・小林大介：株式会社ワンキャリアにて、新たに取り組みを検討している企業様とのやり取り、セミナーの講師を行っている 【ONE CARRER CLOUDサービス】 ・登録学生数31万人以上、就活生用の口コミサイト ・マイナビ、リクナビと並んで「最も利用したい就職サイト」として学生に選ばれている

2、23卒の採用成功事例や理系学生の動向から読み解く採用成功につながるポイント

【自己紹介】 ・東祐貴：株式会社テックオーシャンにて、営業全般を統括 ・株式会社テックオーシャン：理系学生に特化したオファー型の採用サービス「TECH OFFER」を提供 ・セミナー内では理系学生の採用に役立つ情報を提供 【アンケート概要】 ・彼を知り己を知れば百戦殆うからず（孫子の兵法）：就活生を知ることが重要 ・アンケート：23卒学部生、大学院生を対象に2022年3月末～4月頭に調査、有効回答586名 ・回答者属性：8割弱が修士学生。理系学生の特徴でもある進学率の高さが属性に反映されている

3、23卒理系就活生、振り返りアンケートから読み解く、今どき理系就活生の実態

【就職活動のスケジュール】 ・就活サイトへの登録の大きな山は2021年4月、インターン参加の山は8月 ・選考・面接への参加時期 　-選考申し込みのピークは2023年1月、2月 　-面接や内定は年明けから増え、3月にピークを迎える（文系学生と大きな差はない） ・志望業界の決定時期 　-理系修士学生の多くが修士1年の夏までに志望業界を決定、修士2年以降に業界を決定する学生はほぼいない 　-学生の動きの早期化、企業も学生と早期に接点を持つことが必要となる 【就職活動の軸】 ・理系学生の約8割が「大学での所属・専攻」が仕事選びに影響していると回答 　-大学で何を学んでいるかが仕事選びに大きく影響している（文系との大きな違い） ・就職先を選ぶ上でゆずれない条件 　-「配属先、職種、仕事内容が決定されている」を選んだ学生が最も多い ・企業に最もアピールしたい能力は、「チームで働く力」「コミュニケーション能力」が上位と意外な結果 　-学生も企業に求められているものは何かを理解していることが伺える ・就職先を決める上で決め手となった点 　-このアンケート項目は、就活のフェイズごとに変化する傾向にある 　-採用する企業にとっても重要なポイント

4、アンケート結果から読み取れること～まとめ・最新情報～

【早期の動き出しは必須】 ・8月までに8割の学生が就職活動をスタート ・学部生、修士の学生ともに夏には志望業界を決める 【就活初期と後期で就職先選択の決め手に変化がある】 ・初期は給与、福利厚生などの条件面を重視 ・後期は会社、社員の雰囲気などのエモーショナルな面を重視 ・この決め手の変化はほぼ毎年起きている 【最新：24卒学生アンケート】 ・アンケート収集時点（2022年3月）には、約4人に1人は就活を開始していると回答 ・2022年4月中には約半数、8月には80%以上の学生が就活をスタート予定 　-23卒と同じく就活の早期化がうかがえる ・インターン期間については、時期が早いほど短期、時期が後半になるほど長期の希望者が増加 ・希望の就活形式：各コンテンツ毎にオンラインと直接訪問の希望は変わる 　-インターンシップやは職場・工場見学、最終面接は「直接訪問」を希望する学生が多い 　-会社説明会では、気軽に情報収集したい学生も多くオンラインが好まれる 【24卒アンケートまとめ】 ・早期動き出しは必須（改めて） ・インターンシップは時期によって、期間・内容を使い分ける ・オンライン／対面はシーンによる使い分けが重要

5、24卒理系採用戦略 早期母集団形成～内定承諾に向けて

【早期母集団形成から内定承諾までに意識すべきポイント】 ・就活初期と後期での学生の気持ち、志向性の変化がある ・就活初期 　-会社説明会はオンラインで数多く参加し情報収集したい、できるだけ多くの企業を見て、選択したい 　-企業選びは「給与、福利厚生、勤務地」などの条件面を重視 ・就活後期 　-就活最終段階では、個別に関係性を深めることを求める 　-企業選びは「会社・社員の雰囲気、やりがいを感じられるか」といったエモーショナルな面をより重視 【各採用フェーズのポイント】 ・学生の気持ち、志向性に合わせ、企業側も採用フェーズ毎に戦い方を変える必要がある ・序盤戦：「手軽に知りたい情報を得ることができる」という学生の期待に応えらえる状態 　-オンラインコンテンツやWEBコンテンツをうまく活用する ・終盤戦：学生一人一人と、密なコミュニケーション、会社や社員の雰囲気、魅力を伝え、動機付けを行う 　-学生との密なコミュニケーションを実現するためのコンテンツ設計や計画的なリソース配分が必要となる ・採用の成否の分かれ道は後工程のコミュニケーション設計にある 【リソースパワーの配分】 ・前工程：採用要件定義、母集団形成、初期接点 　-母集団形成～初期接点の創出にかかる工数を極力抑える ・後工程：選考、内定通知、内定承諾 　-内定承諾に向けた興味付け、ミスマッチを防ぐための密なコミュニケーションにパワーをかける

6、理系学生を中心としたクチコミから採用現場のリアル＜株式会社ワンキャリア　小林 大介＞

【候補者体験】 ・求職者が企業を認知から、応募、面接を経て採用されるまでの一連のタッチポイントにおける経験 ・候補者体験が良くなると、人づてに良い評判が拡散、自然流入の応募が増加、辞退率が抑制される 　-理系の学生という限られた母集団の中、研究室など縦のつながりが強い中で採用活動に大きく影響を与える ・Z世代：小・中学生時代からSNSが活用されていて、テキストより動画で情報収集する ・採用のいい循環を回すために、候補者体験の良化は必須 【3つのセグメントごとの特徴】 ・やばい説明会：オラオラ系（特に経営者）、フワフワ系（抽象的な内容）、ペラペラ系（説明内容が薄い） ・インターンシップ：本選考への影響度や社風も重視し、学生はインターンへの参加企業を選んでいる 　-事業内容に沿ったワーク、社員との関わる機会の多さも高評価 ・面接：採用担当は好印象を抱かれているが、選考途中で対応の悪い体験をしていることが散見される 【理系学生タイプ別の傾向サマリ】 ・情報系：就活は企業の決め打ちなどクローズドで進める傾向があるため、接触難易度が高い ・土木建築系：研究が落ち着く時期に早期接点を作ることができるかが鍵 ・理工系：ビジネス職、研究職で志望が二分される。学生とのコミュニケーションミスが起きないよう設計 【まとめ】 ・理系優秀層は8月までに母集団形成する ・9月以降は密なコミュニケーションでアトラクト ・戦略／戦術設計は、データと口コミをもとに

7、「ONE CAREER」サービス紹介

【内容・特徴】 ・母集団形成の手伝い ・学生が1年で最も使うサイトで2位 ・スカウトサービス：学生へダイレクトにアプローチできる

8、「TECH OFFER」サービス紹介

【特徴】 ・理系学生に特化したオファー型サービス ・自動オファーにより手間と工数を抑え、親和性の高い学生と出会うことができる ・研究室のデータベース

9、Q＆A

【理系学生は平均何社インターンシップに参加するか？】 ・参加は4～5社、応募は多い学生だと20社ほど 【理系学生の内定出しのピークは3月、5~6月は遅い？】 ・業界により差があるが、IT系、建築系は年末年始、製造業はゴールデンウィーク前後が内定出しのピーク ・内定出しの時期に関わらず、初期の接点は早めに 【初期接点を作るうえで早めとは？】 ・8月頃、夏までが重要 【理系院生に幅広くアピールするための方法】 ・文系学生に比べ、能動的に情報を取りに行くという部分が弱い 　-企業から情報提供をする必要性がある（オファー、スカウト、動画訴求） 【大手企業の内定出しの時期は？】 ・内定出しのピークはゴールデンウィーク前後、6月以降の企業は少数派