1.Kaizen Platformのご紹介

【自己紹介】 ・Kaizen Platform UX事業推進部 部長　多田　朋央 　-ヤフー株式会社に新卒入社。営業として活躍後、2018年Kaizen Platformにジョイン。電子書籍、動画配信サービス、メーカー、保険会社など数十社の企業事業拡大に向けたDX化を支援 【Kaizen Platformのご紹介】 ・デジタルを活用した「顧客体験（UX）の改善」により、クライアントの事業成立 　-UXソリューション、動画ソリューション、DXソリューション 【拡大するするサービス＆顧客基礎】 ・WebサイトのUX改善、動画制作からDXまで提供サービスを拡張。大企業を中心に顧客基盤を拡大し、ユーザー数も成長 【取引実績】 ・各業界のリーディングカンパニーの顧客体験を改善してきたデータとノウハウ 【Web集客の「不都合な事実」】 ・Web集客費用⇔獲得コンバージョン数の関係 　-Web集客費用の40％は、20％のコンバーションを増やすために消費

2.Ios14.5＆3rd Party Cookieの規制とCVR /LTV改善の重要性

【市場環境の変化：iOS14.5アップデート】 ・AppleはiOS14.5でApp Tracking Transparency(ATT)というプライバシー機能の強化を始めた ・離脱要因の把握 　-「アプリが広告表示のためにユーザーの行動を追跡すること」について、ユーザーの許可制に広告の計測・リターゲティング広告に大きな影響を与える可能性 ・2021年2月1日時点でのiOSへの総広告費をベースに考えると6月14日時点のiOSへの総広告費は「0.6（60％）」まで減少 　-iOSに対する広告費割合が44％→29％に ・Apple・Google共にプライバシーに関する技術的な規制を強化。特にCookie管理に関しては、法制度に足並みを揃えながら今後も強化が想定される 　-Chrome（Google）の3rd party cookieの2年以内の廃止 ・iOS14.5&Cookie規制で、獲得効率の良いターゲティング広告効果の減衰が見込まれる→成果を出すためにマーケターが着手すべきことはなにか？ 【事業成長に向けたプロセス】 ・①現状と課題を把握、②起きている原因を特定し、③施策実行、④振り返りのPDCAを回すとこが重要

3.伴走して気づいた分析のポイント

【今日伝えたいことは計3点】 ・①分析とはなにか？を理解しよう ・②KPIとKGIの整理はできてる？何の数字をあげるのか、適切なKPI設定がキモ ・③分析事例を一挙公開

4.分析とはなにか？を理解しよう

【そもそもの分析とは？】 ・データを集めることではない。集めたデータを、「分」解し、比較すること 【例えば、フォームの離脱率について考えてみる】 ・何かと比較して初めて、示唆が生まれて、課題や問題として認識される 　-フォームからの離脱率：フォームに流入したユーザーの80％が離脱 　-競合他社：フォームに流入したユーザーの50％が離脱 【もう一つの例】 ・競合と比較してもオーガニック経由でのトラフィック量・シェア。ともに改善の余地が大きい状況 　-自然検索経由でのトラフィック量：競合他社と比較してオーガニック経由でのトラフィック量は5分の1 　-トラフィック比率：競合他社と比較してもオーガニック経由でのトラフィックシェアが半分 【オーガニック流入増加に向けた現状と課題の確認】 ・競合と比較して主要な一般ワードでのSEOでの獲得を行えていない。原因仮説として、トラフィックを稼ぐためのコンテンツが不足している ・主要な脱毛関連のキーワードの状況。原因仮説 　 【分析の3分類】 ・大きく分けて、分析の手法は3つ。これらの組み合わせで比較＆示唆を出していく ・定量分析の3つの型：比較・構成・変化

5.KPIとKGIの整理はできてる？

【事業を伸ばしていく上で考えるべきこと】 ・今、運営されているサービス事業の把握＆どのKPIを上げていくべきかを把握する事が重要 【ビジネスモデル毎のKPI・KGI①：EC】 ・リピーターが売上を作っていく構造。新規の購入を増やすだけでなく、いかに2-3回目以降の継続購入を促進できるかが重要 　-KPI：新規・リピート構造 　-KGI：GMV（流通総額）最大化 【ビジネスモデル毎のKPI・KGI②：サブスクリプション】 ・新規無料獲得と合わせて、有料化へのアップセルとリテンションが収益上重要 　-KPI：リテンション・アップセル構造 　-KGI：収益（MRR/Revenue）最大化 【ビジネスモデル毎のKPI・KGI：金融】 ・講座獲得のスピードと、クロスセル・クロスユースの度合いで収益率が大きく、入金～取引率～クロスユースまでのKPIを漏れなく追うことが重要 　-KPI：新規・リピート構造 　-KGI：取引残高最大化

6.分析事例を一挙公開

【よくやる分析】 ・3点の分析を行い、デジタルでの事業拡大に向けた課題と示唆を見出す ・①流入分析：トラフィックを増やしていく上での課題と示唆を見出す ・②サイト内定量分析：CV増加を目指すに当たり特に「離脱が多く」、「CV増加に寄与するページ」の洗い出しを実施 ・③サイト内UI分析：競合他社・類似企業と比較してUI/UX上に違いがないかを調査 【現状分析】 ・全体のトラフィック量を競合他社と比較して、サイト規模についての伸びしろを把握していく ・具体的に流入経路別での差分を比較して、チャネルごとの伸びしろを研究 　-差がついている要因は3点：検索・サイト連携・SNS ・検索流入における具体的な流入量の差を生んでいる要因を比較 　-知名検索：“渋谷”という知名は圧倒的に広く検索されている 　-検索からの各サイト流入：×××の検索流入は著しく低い＝街のローカルコンテンツの力を活かせていない ・SNS流入における具体的な流入量の差を生んでいる要因を比較 　-SNSからの流入：常に低位安定傾向 　-各SNSからの各サイト流入：SNSからの流入が他社と比べても著しく低い

7.サイト内定量分析

【定量分析の範囲】 ・CVRを改善していくに当たり定量分析により「課題ページ」に優先順位をつけること 【サイト内定量分析】 ・CVRを高めていくために重要なページの把握。特に離脱が多く、CV増加に寄与するページの洗い出しを実施 　-サイトの遷移状況：CVRを高めるための重要なページを把握 　-デバイスのCV比率：優先度を判断するためにデバイス比率を把握 【現状把握：セッション・CVデバイス比率】 ・特に、SPでのトラフィックが全体の8割ある一方で、CVRがPCと比較して半分。SP CVRを改善していくことで全体のCV増加に寄与できる可能性が高い 【CVにあたっての離脱ポイントの把握】 ・CVにいたるにあたって、どのページで離脱が発生しているのかを把握しに行く 【現状把握：CVカバレッジ】 ・サイト内の全体のトラフィック＆CVカバレッジを把握し、具体的にどのページを改善していくとよいかを把握する 【現状把握：フォームCVファネル】 ・具体的にフォーム上での課題と離脱ポイントを把握しに行く

8.UI分析

【競合分析：対象企業選定理由】 ・CVR向上のために参考になるサイトをピックアップ 　-タカラチケット、Fチケ、ペイチケ、Booking.com、Airbnb 【Fチケ】 ・画面遷移図 　-4画面で予約完了し、野球以外含めた予約サイトの中でも特に遷移が簡単。また、購入確認画面で指定すれば会員登録も可能であり、CRMも考慮した設計である ・画面比較（購入手続き画面） 　-注意文言が少なく、知りたい情報が分かりやすい。また別試合のチケットの購入やグッズのオプション選択が可能なため購入単価up施策が充実 　 【ペイチケ】 ・画面遷移図 　-topページに試合一覧が表示されており、ユーザーの選択負担が少ない。但し、その後の遷移が多くユーザー負担が高い導線になっている ・画面比較（TOPページ） 　-topページに試合一覧が表示されているので、該当箇所においては、タカチケより遷移が少ない 【Booking.com】 ・ピクチャ：予約途中で離脱しても履歴から検索可能。期間限定セールなど、今買うメリットのあるキャンペーン施策

9.Kaizen Platformの活用パターン＆メリット

【サイトUXソリューション】 ・「レガシーシステム・リソース/ノウハウ人材不足」を解消するソリューションをご提供 【具体的な進め方】 ・フェーズを3つに分けて改善活動を進行し、皆様のサイトパフォーマンスを支援 【質疑応答】 ・ターゲットの絞り込みはどの様な方法で実施しますか？ 　-ユーザーの声を聞くのが一番早い ・流入ページの改善の優先順位はどのように決めていますか？ 　-そのページにユーザーさんがどれくらい集まっているのかを先に見ている